ぴろり日記

【レトロゲーム回顧録#1】2017年、すべての始まり

2026-07-19

2017年の夏。

あの頃の私は、レトロゲームに特別な興味を持っていたわけではなかった。

そもそも、「レトロゲーム」という言葉自体、当時は知らなかったと思う。

ゲームは子どもの頃から好きだったし、大人になってからもまったく遊ばなくなったわけではない。子どもの頃ほど頻繁ではなかったものの、当時はニンテンドー3DSで『モンスターハンターダブルクロス』を遊ぶことがあるくらいだった。

とはいえ、それはあくまで暇つぶし程度。趣味と呼べるほど熱中していたわけではなく、ゲームは私の生活の中心にはなかった。

そんな私に転機が訪れたのは、友人からの何気ない一言だった。

「今度、一緒にテニスでもやらない?」

お酒を飲みながら他愛もない話をしていたときに誘われ、「久しぶりに体でも動かそうか」と思った。

まずはラケットを用意しよう。

新品を買うことも考えたが、軽く始めるには少し値段が高い。

「中古で何かいいものはないかな。」

そう考えた私は、インターネットで中古のテニスラケットを探し始めた。

そのとき初めて本格的に使ってみようと思ったのが、メルカリだった。

メルカリというサービスの存在は、それ以前から知っていた。

テレビやインターネットで名前を見聞きすることはあったものの、自分にはあまり縁のないサービスだと思っていた。個人同士で中古品を売買できる場所――その程度の認識しかなく、実際に利用したことは一度もなかった。

だから、中古のテニスラケットを探すために初めてアプリを開いた日は、自分にとって小さな一歩だった。

検索してみると、思っていた以上にたくさんの商品が並んでいる。

「こんなものまで売っているんだ。」

そんな驚きを覚えながら、いろいろな商品を眺めていた、そのときだった。

ふと目に留まったのは、ゲームボーイ、スーパーファミコン、そしてゲームボーイアドバンスのソフトや本体だった。

一瞬、時間が止まったような気がした。

「ああ、懐かしい。」

子どもの頃、夢中になって遊んだゲームたち。

当時は当たり前のように遊んでいたはずなのに、大人になってからその姿を見る機会はほとんどなくなっていた。

画面に並ぶパッケージを見ているだけで、あの頃の記憶が次々によみがえってくる。

その時はただ懐かしさに浸っていただけだった。

しかしこれこそが、私をレトロゲームの世界へと導く最初の一歩だったのだと思う。

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