こんにちは、ぴろり(@Retropiro)です。
ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)が発売されて凡そ20年。懐かしいゲームで久しぶりに遊んでみようとしたところ、”セーブが出来ない” ”時計機能が使えない” といった不具合を経験した人はいませんか?
内部電池が切れているかも!?
初期に発売されたGBAソフトは、そのバックアップセーブ機能に内臓電池を使用しているものがあり、発売からそれなりの年月が経過している今、いわゆる電池切れを起こしてしまっているのです。
ヤフオク、Amazonなどの通販サイト、メルカリ、ラクマなどのアプリでもたくさんのGBAソフトが出品されていますが、商品の説明欄に、内部電池の保証はしませんという注意がかかれているものが多数見受けられます。こうなってしまうと自分で電池交換をする必要が出てくるのです。
この記事はこんな方におすすめ
- GBAソフトでまだ遊びたい!
- 自分で電池交換をしてみたい!
- 道具は何が必要なの?
- どうやって電池交換するの?
事前準備をしよう
電池交換をするために必要なものを準備します。
以下に必要なものをリストアップしますので、詳しくはそれぞれの項目で解説していきます。
準備リスト
- タブ付きボタン電池 ”CR1616”
- Y字型ドライバー
- はんだセット(はんだごて / はんだ / 吸取り線)
タブ付きボタン電池 "CR1616"
GBAソフトの電池交換作業に、タブ付きボタン電池を準備します。
Amazonなどの通販サイトで調べればすぐに見つかると思いますが、タブ付きボタン電池のCR1616を購入しましょう。タブ付きボタン電池には他の種類もありますが、大きいサイズはフタが締まらなくなります。購入する時はきちんと確認しましょう。
このタブ付きボタン電池CR1616には、金具の向きが異なる別タイプ(Type B)がありますが、どちらを使用しても問題ありません!
Y字型ドライバー
ソフトのカードリッジに使用されているのはY字型のネジです。
任天堂のゲーム機本体に多く下記に示すだけでもざっとこんなにあるのです。
- ゲームボーイ
- ゲームボーイポケット
- ゲームボーイライト
- ゲームボーイカラー
- ゲームボーイアドバンス /アドバンスSP
- ゲームボーイミクロ
- ニンテンドーDS
- ニンテンドーDS Lite
- ニンテンドーDSi / DSi LL
- ニンテンドー3DS / 3DS LL/ New3DS / New3DS LL
- ニンテンドー2DS /New2DS LL
ゲームボーイアドバンスの電池交換以外にも用途がありそうなので買っておいても損はないと思います。
ドライバーはきちんと選びましょう!
手元にY字型のドライバーがないからといって、マイナスドライバー等を使うとねじ山を痛めてしまう危険があります。せっかく大事にしているゲームソフトを傷つけないためにも、きちんとしたY字型のドライバーを使用するようにして下さい。
はんだごてセット
はんだセットで必要なものは下記になります。お家にセットがなければ、お近くのホームセンター、又はAmazonなどの通販サイトで購入しましょう。
ちなみに写真のものは全てAmazonで購入したものです。凡その価格を参考に載せておきます。
- はんだごて(参考価格:900円)
- はんだごて台(参考価格:1000円)
- はんだ吸取り線(参考価格:370円)
- はんだ(参考価格:350円)
はんだごて台については絶対に必要というわけではありませんが、あると作業がとても楽になります。
ちなみにはんだを使わない方法として、刃物(カッターや包丁)を使って無理やり電池を引き剥がしてテープなどで固定するやり方も存在しますが、大変危険な方法です!カッターなどは無理やり力を加えると折れてしまうこともあるため、ケガをしないためにも、はんだを使った作業で交換することをおすすめします。
交換方法を解説します
とっても簡単4ステップ!
ここからは実際の交換方法を写真付きで解説していきまね。
ステップは全部で5つ。いくつか私が感じた作業のコツも紹介するので是非参考にして下さい。
step
1Y字ネジのカバー取り外し
GBAソフトの裏側にねじ止めがしてあります。Y字型ドライバーを使ってネジを外しましょう。押し付けるようにネジをゆっくり回せば、ねじ山を傷つけずに作業できます。ねじ山を崩してしまう恐れがあるマイナスドライバーは使用しないようにしましょう。
作業に夢中になってネジをなくしてしまわないように気を付けましょう!
step
2電池の取り外し
次にはんだごてを使って古い電池の取り外しを行います。左右どちらからでも問題ありませんが、熱したはんだごてをはんだ付けがしてある金具部分にジッとあてて溶かします。しばらくすればはんだがドロッと溶け出しますのでそれを吸取線にしみ込ませて取り除きます。
最初は戸惑うかもしれませんが、ゆっくり落ち着いてやれば難しいことはありません。ただし火傷には注意して下さい!
少しだけコツが必要なことは、写真のように電池を上に引っ張りながら熱を加えることです。溶けている合間に上に引っ張り上げることで、パキっと金具から取り外すことが出来ます。
作業のコツ
電池を上に引っ張り上げながら熱を加える!
step
3新しい電池のはんだ付け
古い電池を取り除いた基板に新しい電池を取り付けます。まずは基板のプラスとマイナスの位置を確認しましょう。写真の画像では見えにくいですが、基板に ”プラス → ⊕” ”マイナス → ⊖ ” と小さく記号が書いてある部分をチェックです。
電池のプラスマイナスに気を付けながら先ほどの基盤にセットします。写真を見るとわかるように、この状態だとはんだ付けがしにくいため、電池タブの金具が基板に少し触れるくらい下向きに曲げてみてください。
作業のコツ
金具を下向きに少し曲げる!
あまり何度も曲げると金属疲労を起こし金具が折れてしまうので注意しましょう。
いよいよ新しい電池にはんだ付けをします。はんだ線の先にはんだごてをあてて溶かしたものを電池の金具タブにくっつけます。ほんの一瞬で終わると思いますが、慣れない頃は溶かしたはんだがうまく落ちずに金具に接着出来ないかもしれませんが、焦らず落ち着いて作業しましょう。
step
4カバーを取り付けて動作確認
ここまでくればもう完成です。
ケースに基盤を戻して、先ほど外したY字のネジを取り付けましょう。
まとめ
GBAソフトの電池交換方法については、はんだを使わずにテープで止める方法もありますが、正直お勧めしていません。テープは劣化してしまいますし、刃物を使って金具から電池を無理に力をかけて引き剥がすのはかなり危険だと思います。初めての人にとっては『はんだごてを使う作業はなんだか大がかりだし面倒だ』と思うかも知れません。私自身もはんだ作業を行うことは難しいように考えていたのですが、それは大きな誤解でした。実際にはんだごてのセットをネットで購入して作業をしてみると、実はかなり簡単だったのです。勝手がわかってしまえばサクサク交換作業が出来るので、レトロゲームが好きでこれからも色々なソフトを楽しみたい方には、是非ともトライすることをお勧めします。